Moon Shine
Oct 4.Sun 2009 (14 years ago)
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DIARY
今日は中秋の名月。
ちょっと夜一人になってから、月を見てました。
『十五夜』は、この時節、日本で見える太陽と月の角度がお月見には
最適な季節だった事から、この時期に月が見える場所に、すすきを飾
って月見団子やお酒を供えて月を眺めたのが由来ですね。旧暦だと
7月~9月、今では9月~10月。秋の真ん中だから"ナカアキ"中秋。
当時は、月を愛でる想いを詩に詠むのが習わしだったんですが、
時に船を浮かべ、時に水面に映る月を、時にお酒の杯に映った月を観て
楽しんだというのだから何とも昔の人はロマンチック。
昔から日本人にはこんな"高い美意識"から来る文化への想いが
童謡や俳句、ことわざ、様々な所で垣間見れますね。
日本古来の住空間にある茶の間や、床の間といった部屋には必ず
「掛け軸」を飾るだけの為のスペースがあったし、ふすまには、
「水墨画や日本画」、欄間に至っては、花鳥風月をあしらった透か
し彫りや、丸彫りといった装飾文化があった。
こうやって見ていくと本来の日本人の生活の場には、高い技術を持っ
た"匠"の技ともいえる「西陣織りや藍染の着物」「うるし茶碗」、
「つげの髪飾り」「染色の扇子」「藍染め」など、数え上げたらキリ
が無い程、"高尚な美"と言う物が数多く当り前に存在してました。
昔の人は何て優雅で、その空間や時間を大切にしてきたんだろう。
素敵だな。明るい月灯りの晩に、静寂の中で月を愛でながらたしなむ
月見酒。なんとも贅沢な時間です。
以前、大好きな俳優の『ショーン・ペン』があなたにとって最も
大事な時間や事は何ですか?という質問に「静寂がもっとも大事」
と言ってた。なんか凄く共感できたのを覚えてる。
今では季節感を感じる機会も少なくなってしまったけど、詩や音楽、
生活を豊かにする様々な事に対する気持ちっていうのはこれからの
歳を重ねる時間経過の中で大事にしていきたいこと。
お金で何でも揃えるコレクション君や物欲主義の輩と違って、その場
その時のバイブレーションやフィーリングを先ずは感じられる感受性
が持てる"自分"="開かれている自分"になる事は大事だと思うのです。
この季節「芸術の秋」だね。なんて言われる由縁も、こういった高い
"美意識"を持った当時の日本人のロマンチシズムから来る物だと思うし、
日本人の私達にはちゃんとDNAが受け継がれていると思います。
気持ちを豊かにする"バイブレーション"は大切に!
いつも大事に思って行動してる事の一つに、経験も無いのに情報だけで
知った感じになったり、食わず嫌いになるんじゃなくて『その場に行って
感じてみる』その為に行動する事って意外と出来ない事が多い。
びっしり予定表に書いてある手帳の中の事柄を一つ位蹴っ飛ばしたって、
比べ物にならない感動が待ってる方の可能性を楽しみたい。
勿論、周囲の方に迷惑をかけない程度で^^。
月繋がりで、詩人であり歌人のKEISONの「BOTTLE」の中から好きな詩を。
MOON SHINE はしゃいだ 次の朝は何も覚えていない
MY LOVE 不思議な力を信じていたい
MOON SHINE ひたすら広い夜空のトンネルの中へドライブ
MY LOVE どこかに迷っても 君に届くように
MOVE ゆれる波のようにMOON SHINE
君とダンスダンスダンス
MOVE ゆれる波のようにMOON SHINE
君とダンスダンスダンス
MOON SHINE はしゃいだ 次の朝は何も覚えていない
MY LOVE 不思議な力を信じていたい
MOVE ゆれる波のようにMOON SHINE
君とダンスダンスダンス
MOVE ゆれる波のようにMOON SHINE
君とダンスダンスダンス
12月には身近な所でソロライブの予定もあるのでお愉しみにです。
新作"EGO"の詩も今のジャム系とは一線を画す、味わい深い出来栄えです。